秋を彩るグラディションの
葉っぱの上をサクサクと歩いていたら
ふと切り口が白い木々が気になった
近くの電線の
邪魔になったのだろう。
橋じいが寂しげにポツリと呟いた
霜月、小雪と紅葉の
どっちつかずな季節の
気持ちを確かめに
細尾谷から登り始めた姫とじい
ロープウェイ下に10時
ニュートラルな体はようやく
温まり始めたばかりだった
程なく開いたゲートをくぐると
出迎えるようにぬっと立つ古木があった
見ると樹齢300年のトチノキとある
まさに時代をまたぎ
今尚、この地を
見守り続けているのだ
見守り続けているのだ
tx-5を構えて
古木と対座すると
やわら
ザンバラ髪の浪人がこっちを見てた
(そっちの具合はどうだい)
ザンバラ髪の浪人がこっちを見てた
(そっちの具合はどうだい)
(あくせく生きてやしないかい)
浪人がニッコリ笑った。
ファインダーから目線を外すと
浪人がニッコリ笑った。
ファインダーから目線を外すと
変わらぬ古木がただ立っていた。
(季節のきもちを確かめに@細尾谷)♯9
(季節のきもちを確かめに@細尾谷)♯9
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