昔々
うら暖かな春の頃
うら暖かな春の頃
姫とじいは山に
山菜とりに出かけたそうな。
すると、あぶな坂の途中
きらきら光る
金色の水が湧いてきて
姫たちおそるおそる
汲みかえり
枯れた庭の木に
そっと、やったそうな。
2日もすると
みごとに薄紅の花を
つけたそうな。
それを`さくら´と名付け
たいそう大事にしたそうな。
それから春ともなると
あの湧き水の坂では
同じ木が薄紅の色をつけ
山肌をうめたそうな。
それを村では
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